300坪の土地を有効活用する方法8選!立地別のポイントや注意点を紹介

300坪の土地を有効活用する方法8選!立地別のポイントや注意点を紹介

300坪の土地があるものの、活用方法がわからず困っている土地所有者の方も多いのではないでしょうか。

300坪の土地は適切に活用することで収益や節税が見込めますが、その土地に合った活用方法を見つけるのは案外難しいものです。

この記事では、300坪の土地の活用方法を立地別に紹介していきます。

300坪の土地は活用しやすく選択肢も豊富!

300坪の土地は活用しやすく選択肢も豊富!
土地にはさまざまな活用方法がありますが、広い土地ほど用途の選択肢が広がり、計画次第では大きな収益や節税も期待できます。

例えば、賃貸マンションやコンビニエンスストア、ビジネスホテルなども、300坪あれば運用することが可能です。土地が広いため、「エントランスを広くしたい」「十分な広さの駐車場を確保したい」といった希望にも対応でき、設計の自由度も高いといえるでしょう。

また、一般的な住宅向けの土地として出回っているのは30~80坪程度がほとんどで、300坪以上の広い土地はほとんど出回っていません。そのため希少価値が高く、収益性の高い活用方法が見つかりやすい傾向にあります。

300坪の土地はどれくらいの広さ?

1坪の広さは約3.3平方メートルで、およそ2畳分に相当します。したがって、300坪は約990平方メートルとなり、およそ600畳分の広さとなります。

300坪の広さを身近なもので例えると、以下のようになります。

  • 一般的な小学校の体育館×1棟程度
  • 25メートルプール×3個程度
  • コンビニエンスストア(駐車場除く)×10軒程度
  • コンパクトな一戸建て×10軒程度

300坪の土地活用法|都市・市街地

ここでは、都市部や市街地にある300坪の土地を活用する方法を解説します。

賃貸マンション経営

300坪の土地に賃貸マンションを建て、入居者から家賃収入を得る方法です。都市部や市街地であれば入居者を集めやすく、空室や家賃下落などのリスクも軽減されます。

駅から近い場所や都心部の場合は、単身者から夫婦のみの世帯、ファミリーまで幅広い需要があるでしょう。近くにスーパーや学校、公園などの公共施設がある場所であれば、ファミリー層の需要が見込めます。

また、賃貸マンション経営では固定資産税を6分の1、都市計画税を3分の1、相続税を15~20%まで軽減できるため、節税対策としても効果的です。

向いている土地 ・賃料相場が高い地域や都市部
・住環境が良好な地域
収益性 高い
節税効果 固定資産税、相続税、都市計画税の軽減

マンション経営に興味のある方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。

マンション経営の初期費用を一覧でわかりやすく解説

商業施設・テナントビル経営

300坪の土地に商業施設やテナントビルを建築し、入ったテナントから家賃収入を得る方法です。長期的に安定した収入が得られるほか、賃料の坪単価が高い分、マンション経営よりも大きな収益が見込めます。

ただし、景気の影響を受けやすく、立地によって向き不向きがあるため、事前の市場調査が重要です。

向いている土地 ・地域の中心となっている駅の近く
・オフィスや商業施設が集まっている地域
・交通量が多い幹線道路に面している土地
収益性 高い
節税効果 相続税、所得税の軽減

ビジネスホテル経営

300坪の土地にビジネスホテルを建て、ホテル事業者から収入を得る方法です。基本的にはホテル事業者への一棟貸しで、長期的に安定した収入を得られるほか、マンション経営よりも大きな収益が見込めます。

ただし、景気の影響を受けやすいため、経営を軌道に乗せるには一定の宿泊需要がある土地に建てる必要があります。また、立地が良くても200室以上の部屋を確保できるホテルでなければ、非効率な経営になるので注意しましょう。

向いている土地 ・駅や空港の近く
・繁華街やオフィス街の近く
・幹線道路や大通りに面している土地
・コンビニエンスストアの近く
収益性 高い
節税効果 相続税の軽減

都市・市街地での土地活用は初期費用が高額になりやすいため、初期費用を抑えたい場合は駐車場経営がおすすめです。

駐車場経営については、以下の記事で詳しく紹介しています。

土地を駐車場にするメリット・デメリットは?種類別の特徴や経営成功のコツ

300坪の土地活用法|田舎・郊外

ここでは、田舎や郊外にある300坪の土地を活用する方法を解説します。

事業用定期借地

事業用定期借地は、土地だけを借りたい事業者と土地を貸し出す契約を結び、賃料を得る方法です。土地を貸すだけなので、土地所有者が建物を建てたり、経営したりする必要はありません。更新がないため、契約期間が終了すると土地は更地で返還されます。

事業用定期借地では初期投資が抑えられますが、建物を建てて経営する場合と比べて収益性は低めです。また、建物を建てた土地に適用される減税の特例が受けられないため、固定資産税の節税効果も少なくなります。

建物を建てずに田舎・郊外の土地を活用する方法としては、資材置き場や貸し農園などもおすすめです。

向いている土地 ・大きな道路に面している土地
・商業地域にある土地
・オフィスが集中しているエリア
収益性 低い
節税効果 固定資産税の節税効果があるが少ない

コンビニエンスストア経営

田舎や郊外では大型トラックなどを停められる大きな駐車場が求められますが、300坪あれば大きな駐車場を備えたコンビニエンスストアの経営が可能です。

コンビニエンスストアは建築コストが安く、賃料単価が高い傾向にあるため、集客が見込める立地であれば、大きな収入につながります。

ただし、競合や景気の影響を受けやすく、節税効果がないといった懸念点もあります。

向いている土地 ・大きな道路に面している土地
収益性 高い
節税効果 なし

サービス付き高齢者住宅

サービス付き高齢者住宅とは、安否確認や生活相談などの福祉サービスが充実している高齢者専用の住宅です。シニア向けの住宅は高齢化によってニーズが高まっているため、駅から離れている土地でも需要があります。介護事業者へ一棟貸しすることで、長期的に安定した収入が見込めます。

サービス付き高齢者住宅は国が普及促進を行っているため、所得税・固定資産税の優遇制度や補助金を受けられるのもメリットです。ただし、規模が大きくなるため、初期費用が高額になりやすい傾向があります。

向いている土地 ・利便性の良いエリアから悪いエリアまで需要あり
収益性 高い
節税効果 固定資産税、不動産取得税、相続税の軽減

上記以外にも、田舎・郊外では太陽光発電や戸建て賃貸、トランクルームなどさまざまな方法で土地を活用することが可能です。

田舎の土地を活用する方法について詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事も参考にしてください。

田舎でおすすめの土地活用アイデア5選!活用したほうが良い理由や注意点も解説

300坪の土地活用法|住宅街

ここでは、住宅街にある300坪の土地を活用する方法について解説します。

スーパーマーケット経営

大きめの店舗を建てられる用途地域内の土地であれば、スーパーマーケット経営がおすすめです。300坪あれば駐車場も確保でき、出店を希望する事業者も増えるでしょう。また、スーパーマーケットは一棟貸しが基本となるため、集客が見込める場合は長期的な収入が見込めます。

ただし、初期費用が高額、競合や景気に左右されやすい、節税効果はないといった点が懸念されます。

向いている土地 ・人通りの多い道路沿い
・商業集積地
収益性 高い
節税効果 固定資産税、不動産取得税、相続税の軽減

賃貸マンション・賃貸アパート経営

高台ではない住宅街では、賃貸マンションや賃貸アパートの経営も有効な土地活用法です。

ほかの活用方法と比べて景気変動の影響を受けにくいうえ、入居者がいれば安定した家賃収入を得ることができます。また、固定資産税や相続税の節税効果がある点もメリットといえるでしょう。

ただし、賃貸アパートを建てるのに必要な土地の広さは、一棟当たり60~100坪です。300坪の土地を活用するためには複数棟のアパートを建てる必要があり、土地利用の効率性が悪くなります。

具体的な計画がない場合は、土地利用の無駄が生じにくい賃貸マンション経営のほうがおすすめです。

向いている土地 ・賃料相場が高い地域
・住環境が良好な地域
収益性 高い
節税効果 固定資産税、相続税、都市計画税の軽減

アパート経営については以下の記事で詳しく紹介しています。興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

「土地あり」から始めるアパート経営、まず確認すべき最重要ポイントと落とし穴とは?

300坪の土地活用における注意点

300坪の土地活用における注意点

300坪の土地活用をするにあたっては、「収入源を増やしたい」「税金対策をしたい」など、何らかの目的があるはずです。

目的が曖昧だと、土地活用をしても思うように収益が得られなかったり、思わぬトラブルになったりする可能性があります。そのため、最初の段階で目的を明確にしておくことが大切です。

また、土地活用に関係する法規制や、土地の特性や需要を把握することも大原則です。

土地には建築できる建物の種類や大きさなどの制限があり、この内容によって土地活用の方法が変わってきます。土地の場所や周辺エリアの需要を無視した活用をすれば、逸失利益も大きくなってしまうでしょう。

経営や節税の知識に乏しく、自分に合った土地活用の方法がわからないといった時は、相続や税金のことでまで幅広く対応してくれる不動産会社に相談することをおすすめします。

相続した土地の活用方法について、詳しくは以下の記事をご覧ください。

【初心者必見】相続した土地の4つの活用方法とは?選ぶ時のポイントや土地売却も解説

活用できずに放置している土地の活用方法について、詳しくは以下の記事をご覧ください。

遊休地を賢く活用しよう!土地活用すべき理由とおすすめの活用法6選

まとめ

300坪の土地は、都市・市街地であれば賃貸マンションやビジネスホテル、田舎・郊外ではコンビニエンスストアやサービス付き高齢者住宅、住宅街の場合はスーパーマーケットといった具合に、幅広い用途で活用できます。

そのため、300坪の土地を活用する際は目的を明確にし、その土地の特性や需要を考慮した計画を立てることが大切です。

一誠商事では、活用したい土地の特性や需要を踏まえたうえで、目的に応じたアドバイスをいたします。経営や税金対策などのサポートも可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

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記事の監修者:一誠商事編集部

一誠商事株式会社が運営する情報サイト編集部。

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