アパートの一棟買いの値段はいくら?新築・中古別の特徴や費用を抑える方法
不動産投資を始めるにあたり、アパートを新築、もしくは中古アパートを一棟購入して運用する方法は選択肢の一つです。とはいえアパートを一棟丸ごと建築・購入するとなると、やはり値段が気になる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、アパートを一棟買いする場合の値段を新築・中古別に紹介します。建築・購入費用を抑えるためのポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
アパート・マンションの「一棟買い」とは?
アパートやマンションの「一棟買い」とは、建物の全戸をまとめて購入し、賃貸物件として運用する不動産投資方法です。これに対し、アパートやマンションの一戸または複数戸のみを購入して貸し出す投資方法もあります。
アパートやマンションの一棟買いは、区分投資と比較すると以下のような点がメリットです。
- 大きな利益を期待できる
- 空室リスクを低減できる
- 運用の自由度が高まる
- 管理業務を効率化しやすい
これらのメリットを踏まえると、アパートやマンションの一棟買いは次のような方に向いているといえるでしょう。
- できるだけ収益性を高めたい
- 建物全体をプロデュースしたい
- 長期的に安定収入を得たい
以下の記事では、そのほかの観点から一棟買いに向いている方の特徴を解説しているので、併せて参考にしてください。
一棟アパートの投資はどのような人に向いている?ほかの不動産投資との違いも
また、不動産投資を行ううえで注意すべき「空室リスク」について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
不動産投資で注意すべき「空室リスク」とは?原因や対策方法を解説
アパートを一棟買いする場合の値段

ここでは、アパートを一棟買いするといくらかかるのか、新築・中古別に解説します。
新築アパートの場合
まずは、新築アパートを一棟買いする、すなわちアパート一棟を新たに建てるケースを見ていきましょう。
アパート一棟の建築費用の目安は、「坪単価×延床面積」という計算式で求められます。
坪単価は、アパートの構造によって以下のとおり異なります。
| 構造 | 坪単価 |
|---|---|
| 木造 | 60~100万円 |
| 軽量鉄骨造 | 80~100万円 |
| 重量鉄骨造 | 90~120万円 |
| 鉄筋コンクリート造 | 90~120万円 |
延床面積は、アパートの戸数や階数、各戸の間取りなどの条件によって変わります。仮に、坪単価100万円の重量鉄骨造で70坪のアパートを建てるとなれば、100万円×70坪=7,000万円かかる計算です。
また、アパートを建てる土地を所有していない場合は、土地の購入費用も考慮しなければなりません。
土地の立地や形状は、土地そのものの値段だけでなく、建物の建築費用に影響を与えることもあります。例えば、以下のような土地は建築費用がかさみやすいでしょう。
- 地盤が弱い土地
- 住宅密集地
- 狭い土地(狭小地)
- 旗竿地 など
なお、新築アパート投資にかかる費用の目安は、以下の記事でも解説しています。
新築アパート投資のメリット・デメリット!費用目安・向いている人・注意点
また、建築費用がかさみやすい「旗竿地」について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
旗竿地は売れないって本当?理由や売却・活用のコツ、注意点を解説
中古アパートの場合
中古アパートを一棟買いするケースでは、築年数が経過している物件ほど値段も下がる傾向です。築10年未満の物件と比べると、築20年以上の物件は半額程度になることもあるかもしれません。
また、中古アパートの値段も新築アパートと同様に立地の影響を受けます。例えば、関東の一都三県の物件は、全国平均よりも値段が割高です。特に東京23区内にあるアパートは、賃貸需要が見込めるだけに相場より値段が高い傾向にあります。
以下の記事では、中古アパート経営にかかる費用の目安などの基礎知識を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
中古アパート経営を始めよう!メリットや注意点、初期費用などをまとめて解説
アパートの一棟買いで値段を抑えるためのポイント
ここでは、一棟アパートの建築・購入費用を抑えるためのポイントを紹介します。
【新築】過剰な設備投資は控える
入居率を高めるうえで、システムキッチンや浴室乾燥機、温水洗浄便座、ウォークインクローゼット、オートロックなどの設備の導入は効果的です。しかし、最新モデルや高グレードの設備ばかりを採用すると、建築コストが大幅に上がってしまいます。
アパートの建築費用を抑えるには、必要な設備を見極めることが大切です。ターゲット層の生活スタイルや周辺物件の設備状況をリサーチし、入居者が本当に求める機能に絞って導入するようにしましょう。
【新築】配棟や間取りをシンプルにする
不整形地の場合、土地を最大限に活用するためにアパートの形状を工夫したくなるでしょう。しかし、壁面や角が増えるほど資材や施工の手間が増え、結果的に建築費用は高くなりがちです。
アパートの建築で値段を抑えたいなら、できるだけシンプルな長方形の建物にすることが理想といえます。さらに、間仕切りやドアの数を減らして各戸の間取りをシンプルにすることで、内装工事の費用も削減できます。
【新築・中古】信頼できる不動産会社に相談する
アパートを建築・購入する際は、そのエリアの不動産事情に精通し、豊富な売買実績を持つ不動産会社に相談するのがおすすめです。地域の相場や需要動向を把握しているため、希望条件や予算に合った物件を提案してもらいやすくなります。
また、一棟アパート投資では、土地や建物の値段だけでなく、維持管理費や税金など長期的な支出も見据える必要があります。経験豊富な不動産会社に相談すれば、単に建築・購入費用を抑えるだけでなく、将来的な収支バランスまで考慮した最適な投資判断ができるでしょう。
不動産会社の選び方のポイントなどを知りたい方は、以下の記事をぜひ参考にしてください。
アパートの一棟買いでは不動産投資ローンを活用する方法もある

不動産投資ローンとは、アパートやマンションなどの投資物件を購入する際に利用できる融資です。
一棟アパートの購入には、比較的安価な物件でも数千万円単位の資金が必要になります。そのため、全額を自己資金だけで賄うのは現実的ではありません。
そこで活用したいのが不動産投資ローンです。ローンを利用すれば、自己資金が少なくても投資を始められるうえ、好条件の物件を逃さずに購入できる可能性が高まります。さらに、少ない自己資金で大きな利益を狙えるレバレッジ効果も得られるため、効率的な資産形成が期待できます。
不動産投資用のローンとは?活用するメリットや審査通過のポイント
アパートの一棟買いに関するお困りごとは「一誠商事」にご相談ください
一棟アパート投資に関するご相談は、「一誠商事」にお任せください。一誠商事は、茨城県内および東京エリアを対象とする地域密着型の不動産会社です。
住まいの売買・賃貸はもちろん、不動産投資に関する幅広いサポートも行っており、長年の実績を活かしたサポートが可能です。アパートやマンションの一棟・区分投資に関しても、希望条件に合う物件の紹介や投資戦略の立案など、経験豊富なスタッフが丁寧にサポートします。
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まとめ
アパートの一棟買いの値段は、次のようにさまざまな要素によって変動します。
- 新築か中古か
- 建物の構造
- 所有する土地の有無
- 土地の立地や形状
- 築年数 など
購入価格はその後の収益性や経営計画にも直結するため、物件の設計や選定は慎重に進めることが大切です。
一誠商事では、アパートをはじめとする投資物件の紹介に加え、資産運用全体を見据えたコンサルティングも行っています。不動産投資に興味はあるが経験はない方でも、一人ひとりの目的に合わせて丁寧にサポートします。
アパートの一棟買いで堅実に投資を成功させたい方は、ぜひ一誠商事へお気軽にご相談ください。
不動産投資に不安がある方も初めての方も
どんなことでもお気軽にご相談ください
当社では、総合的な不動産投資コンサルティングを承っております。
不動産の収支改善のご相談やローンの見直しなどはもちろん、
賃貸管理・確定申告などまで幅広くご相談いただけます。
記事の監修者:一誠商事編集部
一誠商事株式会社が運営する情報サイト編集部。
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一誠商事は、創業50年を迎えた地域密着型の不動産会社です。賃貸・管理・売買・保険・リフォームを取り扱っており、お客様のお悩み事をワンストップで解決いたします。
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