実家売却は「寂しい」「後悔する」?売却しないリスクと実家じまいの準備
思い出が詰まった実家を売却するとなった場合に、多くの方が「寂しい」と感じるでしょう。
一方で、感情を優先して実家じまいを先送りにすると、建物の老朽化が進んでさらに売却しにくくなったり、維持費がかかり続けたりするなど、さまざまな問題が起こり得ます。大切なのは、寂しいという気持ちに向き合いつつ、実家を残す場合と手放す場合の両方を比較し、悔いのない選択をすることです。
この記事では、実家を売却するのが「寂しい」と感じる理由を整理したうえで、実家を売却しないリスクや、売却で後悔しないためにしておきたい準備について解説します。
目次
実家を売却するのが「寂しい」と感じる理由
実家の売却を検討する際、「寂しい」と感じる方は少なくありません。その理由として、以下のようなものが挙げられます。
- 思い出が詰まっている場所だから
- 家族の歴史や自分のルーツが失われるように感じるから
- 「帰る場所」がなくなってしまうから
実家は建物としての価値とは別に、思い出や歴史が詰まった場所としての価値があります。
また、何かあった時に戻れる場所として、実家が心の拠り所になっている方もいるでしょう。売却によって帰れる場所ではなくなることへの不安や寂しさが、決断をためらう理由になる場合もあります。
「寂しいから実家を売却しない」と起こり得るリスク

寂しいからといって実家を売却せずに所有し続けると、空き家特有のリスクに見舞われるおそれがあります。ここでは、空き家となった実家を放置するリスクを解説します。
建物の老朽化が進む
空き家となっている建物は、人が住んでいる建物よりも老朽化の進行が速くなる傾向にあります。換気・通水がなされないことや、汚れ・不具合に気付くのが遅れることが主な原因です。最悪の場合、建物が倒壊するケースもあるでしょう。
実家を所有し続けるのであれば、離れた場所に住んでいたとしても、定期的な換気・通水や建物の点検が欠かせません。
固定資産税が高くなる
実家に誰も住んでいなくても、土地や建物を所有している限り、固定資産税を納めなければなりません。
さらに、自治体から「管理不全空き家」や「特定空き家」に指定され、勧告を受けた場合には、その敷地が「住宅用地の特例」の対象から外れ、固定資産税の負担が大幅に増えるおそれがあります。
【2024年最新】空き家改正法のポイントを詳しく解説!固定資産税の増税を防ぐ4つの対策も
空き巣・不法侵入などの犯罪が発生する
人の出入りがない空き家は、空き巣や不法侵入、ゴミの不法投棄などの被害にあう可能性があります。
また、放火などによって火災が発生した場合、発見が遅れて周囲の建物へ被害が広がる可能性も否定できません。実家を失うだけでなく、近隣の方への損害賠償問題に発展するリスクもあります。
近隣トラブルに発展する
管理が行き届いていない空き家は、近隣住民の生活に影響をおよぼすおそれもあります。例えば、以下のようなトラブルが考えられるでしょう。
- 害虫・害獣の発生
- ゴミや動物のふんなどによる悪臭
- 庭木の越境
- 屋根材や外壁材の落下
地域・季節によっては、屋根から雪や氷塊が落下し、隣人や通行人に被害をもたらすリスクにも注意が必要です。
田舎の家を所有し続けるリスクなどについては、以下の記事で解説しています。
田舎の家を処分するには?所有し続けるリスクと売れない場合の対処法
実家を売却するベストタイミングは?

現実的なリスクを踏まえて実家を売却するなら、いったいいつが最適なのでしょうか。ここでは、実家を売却するタイミングについて解説します。
なお、実家を売却する具体的な手順については、以下の記事を参考にしてください。
気持ちの整理がついた時
何より大切なのは、自分や家族が実家の売却に納得できているかどうかです。親の健康状態の変化や介護施設への入居などがきっかけとなり、売却に向けて心の準備ができるケースもあるでしょう。
焦って決断すると後悔につながりかねないため、次章「実家の売却で後悔しないための準備」の内容も参考に、時間をかけて気持ちを整理することが大切です。
高値で売却できる時
大切な実家を手放すのなら、少しでも高値で売却したいと考える方も多いでしょう。実家を高値で売却できるのは、一般的に以下のような時期です。
- 不動産取引が活発になる1~3月
- 土地の価格が上昇している時
- 金利が低い時期
とはいえ、ケースによって最適な売却タイミングは異なります。判断に迷ったら、信頼できる不動産会社に相談して売却時期を決めるのがおすすめです。
不動産を高値で売却できる時期についてさらに詳しくは、以下の記事をご覧ください。
不動産を高値で売却できるタイミングはある?注意点についても解説!
実家の売却で後悔しないための準備
ここでは、実家じまいで後悔しないためにすべきことを紹介します。
売却ではなく賃貸も検討する
実家じまいをするからといって、「売却」にこだわる必要はありません。実家を賃貸物件にする方法なら、自分や家族が将来的に実家に戻ることも可能です。
「売却すると後悔しそうだ」と感じる場合は、賃貸物件としての活用方法を検討してみてはいかがでしょうか。ただし、リフォーム費用などの初期投資が必要な点や、借り手が見つからないリスクがある点などに注意しましょう。
実家の賃貸に興味がある方は、以下の記事も参考にしてください。
使わない実家を貸す時のメリット・デメリットは?トラブルを防ぐための対策も紹介
思い出を手もとに残す
実家を手放すことに寂しさを感じている場合は、売却前に以下の方法で思い出を形として残しておくのがおすすめです。
- 実家の外観や室内を写真や動画に残す
- 実家にある思い出の品を持ち帰る
実家の外観や各部屋、家族が集まった場所などを撮影しておけば、実家を手放したあとも当時の様子を振り返れます。また、思い出の家具やアルバム、手紙といった品は、自宅に持ち帰るなどして時間をかけて整理してみてください。
こうした作業を丁寧に行うと、実家を手放したあとも記憶として残せます。
関係者で話し合う
一人で実家の売却を決めてしまうと、兄弟姉妹などとのトラブルに発展し、後悔の原因になります。売却を検討し始めたタイミングで、なるべく早く関係者と話し合うのが理想です。
話し合いでは、以下のような点を確認しておきましょう。
- そもそも売却に賛成かどうか
- 実家にある家財や荷物をどうするか
- 売却の準備や売却活動にかかる手間・費用をどう分担するか
- 売却後の資金をどう分配するか
話し合いの末、「売却しない」という決断をするケースもあるかもしれません。その場合は、維持管理費用などを誰が負担するかも明確にしておく必要があります。
スケジュールに余裕を持つ
前章でも述べたように、実家の売却を焦って決断すると後悔につながりかねません。実家じまいには時間がかかるため、スケジュールに余裕を持って進めましょう。
なお、不動産の売却方法には「仲介」と「買い取り」があります。不動産会社を通じて買主を探す仲介とは違い、買い取りでは不動産会社が直接不動産を購入するため、早期売却を目指しやすい点が特徴です。どうしても売却を急がなければならない場合は、買い取りを検討してみてはいかがでしょうか。
中古住宅の買取価格の相場は?仲介との違いや高値で売却するコツ
まとめ
思い出が詰まった実家を手放すことに、寂しさを感じる方は少なくありません。このような場合は、寂しさと向き合いながら、実家を売却しないことで起こり得る現実的なリスクについて、あらためて考えてみてください。
必要な準備ができ、気持ちの整理がついたら、信頼できる不動産会社へ相談しましょう。一誠商事では、中古住宅の仲介および買い取りを行っています。「売却だけでなく賃貸も検討したい」といった方には、ニーズや状況に応じて最善の選択をご提案可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
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