中古住宅は、仲介での取引だけでなく、買取で売却することも可能です。
買取は不動産会社が物件を直接買い取る仕組みのため、「短期間で売却できる」メリットがあります。一方で、仲介と比べると売却価格が低くなる傾向にある点に注意が必要です。
この記事では、買取と仲介の違いや中古住宅の買取相場、買取価格が決まる仕組み、できるだけ高く買い取ってもらうポイントを解説します。これから中古住宅の売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
中古住宅の売却方法は「買取」と「仲介」の2種類
中古住宅を売却する方法には、大きく分けて「買取」と「仲介」の2種類があります。
買取とは、不動産会社が売主から物件を直接買い取る方法です。一方の仲介は、不動産会社が売主と買主の間を取り持って売買取引をする方法です。
仲介と比べて、買取には主に以下のようなメリットがあります。
- 短期間で売却できる
- 仲介手数料がかからない
- 不特定多数の内覧対応の手間を省ける
- インターネット上に物件情報が載らない
このような特徴から、中古住宅の買取は「できるだけ早く現金化したい方」や、「買主が見つかりづらい家を所有している方」などに向いているでしょう。
なお、買主が見つかりづらい家を所有している方は、以下の各記事も併せて参考にしてください。
家が売れないのはなぜ?その原因と効果的な対策を解説
売れない家を処分するには?売れない理由や処分時の注意点も解説
中古住宅の買取相場は仲介の7割程度

中古住宅を不動産会社に買い取ってもらう時の買取価格は、仲介で売却する場合の7割程度になるのが一般的です。
例えば、市場価格が3,500万円の中古住宅を買取に出すと、約2,450万円になる計算です。売却価格が安くなる点は、仲介と比較した時の買取のデメリットです。
【築年数別】中古住宅の買取相場
中古住宅の買取価格は、築年数によっても大きく左右されます。実際、建物の市場価格は築年数が経つにつれて以下のように下がっていくのが特徴です。
- 築10年:新築価格の5割程度
- 築15年:新築価格の2~3割程度
- 築20年以上:新築価格の2割以下
買取相場は市場価格の7割程度が目安となるので、築20年以上の中古住宅では買取価格が大きく下がる可能性があるでしょう。
とはいえ、築年数が経過した中古住宅の場合、仲介では買主が見つかりにくいことを踏まえると、短期間で売却できる買取のメリットは大きいといえます。
買った時より高く売れる家の特徴とは?売却時のポイントも確認しよう
中古住宅の買取相場が市場価格よりも低くなる理由
ここでは、中古住宅の買取相場がなぜ市場価格よりも低くなるのか、その理由を解説します。
リフォーム・リノベーション費用が差し引かれるため
不動産会社は中古住宅を買い取ったあと、リフォームやリノベーションを行ってから再販売するケースが一般的です。内装や設備などの修繕・改修を行うことで中古住宅に新たな価値を付加し、物件の需要を高めるためです。
再販売にかかるリフォームやリノベーション費用が差し引かれる分、買取価格は市場価格よりも安くなる傾向にあります。
不動産会社の利益分が差し引かれるため
不動産会社は、買い取った中古住宅を再販することで利益を得ています。しかし、中古住宅を再販するまでに、不動産会社はリフォーム・リノベーション費用だけでなく、人件費や物件の広告費などを負担しなければなりません。
そのため、買取価格は再販時にかかるコストや市場価格などを考慮したうえで設定されます。結果として、仲介で売却する場合の市場価格よりも、買取価格は低くなりやすいのです。
価格交渉が行われにくいため
中古住宅を買取で売却する売主のなかには、「できるだけ早く現金化したい」と考える方もいます。「いくらになっても構わないから、とにかく買い取ってほしい」というスタンスの方も珍しくありません。
その結果、不動産会社から提示された買取価格を十分に比較・交渉しないまま契約を交わし、相場よりも低い価格で売却してしまうことがあります。
早く家を売却したいと考えている方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。
お金がない場合に家を早く売る方法とは?売却にかかる費用も併せて紹介
中古住宅をなるべく高く買い取ってもらうには?

ここでは、中古住宅を少しでも高く買い取ってもらうためのポイントを紹介します。
買取を依頼する時期を見極める
中古住宅を高く買い取ってもらいたいなら、買取を依頼するタイミングを意識することが重要です。
1つ目のポイントは、築年数ができるだけ浅いうちに買い取ってもらうことです。不動産は築年数が経過するほど資産価値が下がりやすいため、売却を決めたらできるだけ早めに行動に移すとよいでしょう。
2つ目のポイントは、不動産需要が高まる時期に買取を依頼することです。一般的に、1~3月頃は新年度へ向けた住み替え需要が増え、不動産取引が活発になります。不動産会社にとっても再販売がしやすい時期であり、買い取った物件が売れないリスクを軽減できるため、高く買い取ってもらえる可能性があるでしょう。
なお、不動産取引におすすめのタイミングについては、以下の記事でも解説しています。
不動産を高値で売却できるタイミングはある?注意点についても解説!
即時買取ではなく買取保証を利用する
中古住宅の買取方法には、「即時買取」と「買取保証」の2つがあります。
即時買取とは、不動産会社が買主となり、物件の査定後すぐに買い取ってくれる方法です。一方の買取保証とは、まず仲介で一定期間売却活動を行い、その期間内に買主が見つからなかった場合に、不動産会社が事前に取り決めた価格で物件を買い取る仕組みです。売却活動の期間は、長くても半年程度に設定されるケースが一般的です。
買取保証を選択し、仲介期間中に買主が見つかれば、即時買取よりも高い価格で売却できる可能性があります。「中古住宅の売却を特に急いでいない」など、時間的な余裕がある方は買取保証を利用するのも手です。
ただし、すべての不動産会社が買取保証に対応しているわけではありません。対象となる物件の条件や売却活動の進め方に制約が設けられている場合もあるため、事前に確認が必要です。
希望の買取価格や条件を整理しておく
前述のとおり、中古住宅の買取では「すぐに買い取ってもらうこと」を重視する売主が多くいます。買取価格に不満を抱かずに契約を交わしてしまうケースもあるかもしれません。
中古住宅をできるだけ高く売却したいなら、まずは希望の買取価格や条件をあらかじめ整理しておくことが大切です。そのうえで不動産会社に査定を依頼すれば、提示された買取価格が自分にとって納得できるものかを判断しやすくなり、交渉するきっかけが生まれるでしょう。
買取実績が豊富で信頼できる不動産会社を選ぶ
中古住宅を少しでも高く買い取ってもらいたいなら、売却予定のエリアで買取実績(買取再販戸数)が豊富な不動産会社に相談しましょう。不動産会社によって、得意とする物件の種類やエリアは異なるためです。
売却予定のエリアで買取実績が豊富な不動産会社なら、地域の特性や周辺相場を熟知しており、適正な買取価格を提示してもらいやすくなります。
また、提示された買取価格の根拠を尋ねると、信頼できる会社か見極められるかもしれません。信頼できる会社なら、「なぜその価格になるのか」、わかりやすく納得できる根拠を示してくれるでしょう。
まとめ
中古住宅の買取価格の相場は、仲介での売却時と比べて7割程度となるのが一般的です。買取相場が市場価格よりも低くなる理由としては、リフォーム・リノベーション費用が差し引かれることや、価格交渉が行われにくいことなどが挙げられます。
一方で、「短期間で売却できる」「不特定多数の内覧対応の手間を省ける」などのメリットから、売却価格が低くても買取を選択する方は少なくありません。少しでも好条件で中古住宅を買い取ってもらうためにも、売却のタイミングや依頼する不動産会社を見極めましょう。
地域密着型の不動産会社である一誠商事では、中古住宅の仲介および買取を行っています。当社による買取の場合は引き渡し時期のご相談も可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
記事の監修者:一誠商事編集部
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