街と暮らしを考える。一誠商事株式会社

VOL.32 テレワークに最適な物件とは?

テレワークに最適な物件とは?

2020年のコロナ禍により全国各地で「テレワーク」が推奨されるようになりました。ITに関わる仕事をされている方の中では、オフィスへの出社をほとんどしていない、といった方もいるのではないでしょうか?
突然の「テレワーク」化によって、自宅などの環境がテレワークをするには適していないがゆえに問題になっている話もお聞きします。
世情の変化に伴い、物件選びの際に「在宅勤務(テレワーク)のための環境」を考慮する方が増えてきています。
自宅で作業するスペースの確保はもちろん、より快適に仕事ができる間取りを含めて検討をしていらっしゃいます。
今後、在宅勤務がメインになるのであれば、駅までの距離や職場までの距離を優先するよりも、自宅の広さや間取り、使い勝手を優先したほうがいい場合もあります。
今回のコラムでは「テレワークに最適な物件とは?」と題し、「テレワークをするために考えておくべき点」についてまとめました。
今後「テレワークとプライベート」を両立する為の引っ越しや住宅の購入をご検討の方はぜひとも参考にしていただければと思います。
■目次
  1. テレワーク向けの間取り
    • 必要なスペースの考え方
    • オススメの間取りと、あると便利な「S」と「DEN」
  2. マンション?戸建て?
  3. インターネット環境
  4. 都心、駅近じゃなくてもいい?

    テレワーク向けの間取り

    テレワーク化で真っ先に問題になったのは「間取り」でした。
    それまで「広めのワンルーム」「LDKが繋がっている広い空間」を好んでいた方は、「プライベート」と「仕事」の空間の切り替えをすることが難しくなりました。
    これまでは、「仕事は会社で、自宅ではくつろぐ」という棲み分けがあり、「自宅」は「プライベート」の空間として捉えている方がほとんどでした。
    それがテレワークになり、自宅で仕事もプライベートも過ごすことで「精神的な切り替え」がなかなかしづらいことが問題になっているようです。
    また、精神的な問題だけでなく、物理的な問題もあります。
    自宅での仕事を想定していなかったので、「仕事をするための区切られた部屋」がなくお子様の部屋を借りている、という話や、リビングなどではテレビ会議(テレカン)などの声が家族にも聞こえてしまう、というような点でお困りの方も多いという話もよく聞きます。
    そこで今回はテレワークを前提とした物件の探し方についてまとめてみようと思います。

    必要なスペースの考え方

    テレワークを実施されている方の多くは、「仕事はパソコンでの処理がメイン」だと思われます。
    そうなると、考えなければいけないのは「パソコンを設置しても問題なく仕事ができるスペース」の確保です。
    まずはデスクについてみていきましょう。
    職場で使われる一般的なデスクのサイズは「幅100〜120センチ×奥行き60〜70センチ」です。
    特に奥行きが重要で、パソコンを使う場合、キーボードの手前に書類を置くスペースも必要になります。
    しかし、一般的な家庭用デスクの場合、奥行きは45〜50センチ程度のものが多く、一時的な作業であればいいのですが、長時間パソコンで作業するとなるとこれではやはり窮屈に感じることになると思います。出来れば奥行き60センチあることが望ましいです。
    また、椅子を置くスペースも必要です。
    立ち座りのことを考え、ある程度椅子を引いた状態を確保するとなると、デスクの手前に80センチほどのスペースが必要です。
    これらを踏まえて、「パソコンを設置しても問題なく仕事ができるスペース」としては「幅100センチ×奥行き140センチを確保できるか?」と考える必要があります。
    畳で考えると1畳半〜2畳程度の広さが目安になります。(畳には「京間、中京間、江戸間、団地間などで「1畳」のサイズに差がありますので、目安としてお考えください。)

    オススメの間取りと、あると便利な「S」と「DEN」

    必要なスペースが分かりました。
    では、次に家の中のどの場所を使えばいいでしょうか?
    一人暮らしの方であれば居室はもちろん、リビングの一角などでも問題はないでしょう。
    ただし、この時注意しなければいけないのは「テレビ会議」をする際の照明の位置です。
    自宅ではデスクはどうしても壁に向かって配置をしてしまいます。
    しかし、照明は部屋の中央にあるため、一般的には照明が背後にあることになります。
    パソコンのモニターは明るくみえるかもしれませんが、『モニターに照明が映り込んで反射してしまう』『テレビ会議の時に逆光になり、顔が暗く映ってしまう』ということになりがちです。
    壁に向かってワークスペースを作る場合、テレビ会議時の顔のカメラ写りを考慮し、リングライトなどをパソコン側に置くなどの工夫もしてみましょう。
    一人暮らしの方に比べ、同居のご家族がいる場合は、大変です。
    DINKsのご家庭がお互いにテレワークを行う場合、ワークスペースを共有するわけにもいかずスペースは余分に必要になりますし、テレビ会議が同じタイミングだと、双方の会議の声が邪魔して実施が難しくなります。
    お子様がいるご家庭の場合は、そもそもリビングをワークスペースとして使うことは難しくなります。
    このように同居のご家族がいる場合には「部屋数が多い物件」「仕事用スペースを作ることが出来る広い部屋がある物件」、つまり前述の「必要なスペース」が確保できる物件かどうかがポイントとなります。
    ところで、最近のマンションなどで「1LDK+S」や「2LDK+DEN」といった表示をみたことはありませんか?
    「S」は不動産用語で「納戸」を示す「サービスルーム(Service room)」のことで、「DEN」は巣・洞窟を意味する英語から取られた言葉で書斎などの趣味を楽しむ部屋として定義されています。
    建築基準法では、ある一定の採光が確保できない部屋は居室として認められません。そのため採光が足りない部屋が「納戸」とされますが、「S」で示す納戸やサービスルームと「DEN」に明確な区別は設けられていません。
    どちらの部屋も「一人で仕事をする」には最適な広さになっています。
    ただし、採光が取れていなくても良いため窓が一般的に小さく、部屋の開口部も小さいので空気の入れ替えがしづらい場合などもあります。
    しかし、リビングなどに比べプライベート空間と切り分けることができるので、仕事に集中することが可能ですし、テレビ会議などで背景に自宅の生活空間が映り込む心配もありません。
    「S」や「DEN」にコンセントが確保されていれば、立派な仕事部屋にすることが可能です。
    「必要なスペース」が確保できる個室があればよいのですが、そうでない場合、今後は「S」や「DEN」がついている物件があればぜひ積極的に検討してみてはいかがでしょうか。

    マンション?一戸建て?

    テレワークをするにあたり、マンションか一戸建て、どちらが良いということはありませんが、通勤等が少なくなることで郊外に引っ越しを検討されるのであれば、一戸建ても検討をしていただきたいと思います。
    郊外の一戸建てには、マンションに比べると床面積が広く、ワークスペースを取りやすい物件が数多くあります。
    部屋数が多いと、独立した仕事部屋も作りやすくなります。
    利便性の高さによりマンション人気は根強いですが、仕事とプライベートの空間を分けるという点では、一戸建ての方が利便性が高い場合もあるのです。

    インターネット環境

    「インターネットの環境」もまたテレワークには重要な要素です。
    テレワークにおいては、パソコンを使うことが多く、またテレビ会議を使うことも多くなりました。
    その時重要になるのはインターネットの速度です。
    各種「光回線」は契約内容に応じて「速度の最大が○Gbps」とありますが、実際の速度はそれよりも下がります。
    さらに、一般的にマンションの場合は、光回線が導入されていても、マンション一棟でひとつの回線を使うことが多く、同棟内でインターネット回線を使っている方がたくさんいると相対的に速度は遅くなってしまいます。
    かといって「お金を払うので自分だけでももっと潤沢な回線を引き込みたい」ということはできません。
    その点、一戸建ての場合には、基本的にはその家に対して回線を引きますので、多少割高ですが契約内容に応じた速度を安定的に使うことができます。
    また、まだ一部の地域のみですがNTTの「フレッツ光クロス」などのように潤沢な回線を引くことも可能です。(送受信時最大概ね10Gpbs。なお賃貸住宅で導入をご検討の場合、必ず管理会社に工事実施の可否をご確認ください。)
    このように、間取り以外にも、テレワークにとって重要なインターネット回線について確認をしておく必要があります。

    都心、駅近じゃなくてもいい?

    テレワークになり通勤をほぼしなくなったという方もいると思います。
    これまでは「通勤」を軸に自宅の選定がされていたため、「都心」「駅近」という条件が物件選びでも大きな要素になっていましたが、テレワークが広まった今、郊外のメリットがクローズアップされています。
    郊外のメリットといえば、
    1. 物件価格(賃料)が安い
    2. 物価が安い
    3. 自然などの住環境が良い
    4. 毎日でなければ都心部への電車通勤も十分可能
    などが挙げられます。
    2020年は「東京都の人口が減少に転じた」という話題もでましたが、通勤の自由度が高まることで、今まで職場を中心にして検討していた物件選びが、今後は住環境や立地が重要視されるようになっていくと考えられます。
    これまで週5日の通勤が、週2日であれば、長距離通勤もそれほど苦にはならないでしょう。
    また密を避けるために時差通勤を設ける会社も出てきており、そうなれば満員電車の苦労からも解放されます。
    テレワークが主体になれば、物件を探すにあたり、単に「駅が近い」だけではなく、「保育園や公園が近い」「豊かな自然」といった環境を選ぶことも可能になっていくでしょう。
    そんな中、この一年で注目されるようになったのは「都心から電車で1時間前後、距離にして40〜50km圏内の郊外エリア」です。
    例えば、茨城県内では、つくばエクスプレス線なら終点の「つくば駅」、常磐線であれば「取手駅」までが都内へ1時間でアクセス可能なエリアです。
    今後、テレワークが普及し、通勤のあり方が変わると、都心に住むメリットが減じていくことも考えられます。
    今後のテレワークに適した住環境を検討する上で、転居をお考えの方は、ぜひこのコラムで挙げたポイントを参考にお選びください。
    茨城県南で地域密着、創業49年、県内で11店舗、管理戸数22,000を誇る一誠商事では、お客さまのテレワークを始めとしてさまざまなニーズにあった物件探しをお手伝いしています。
    お部屋差探しの際には、ぜひ当社にご連絡をいただければと思います。